3月は引っ越しのシーズンです。
物件探しや賃貸契約も終わり、ひと段落されている方も多いと思います。
鍵を受け取ったのであれば、後は引っ越しをするだけです。
しかし、本当に引っ越しをするだけでいいのでしょうか。
何かやり残していることはないでしょうか。
実務経験上、引っ越し後すぐに様々なご質問を頂きます。
今回は、具体例をふまえながら、引っ越し時のポイントを書いていければと思います。
是非とも、ご参考にして頂けると幸いです。
各種インフラの手続きはしましたか?
電気やガス等、インフラの手続きをしないと、引っ越し後すぐに使えないものもあります。
代表的なものを4つ挙げていきます。
電気
電気の自由化に伴い、事前に自身で手続きを行わないとブレーカーを上げても電気は使えません。
当日の電話手続き後、最速30分~1時間で通電可能な電力会社もありますが、事前に現地確認等の時間を要する電力会社もあります。
前もって、利用をしようと思っている電力会社に問い合わせ、手続き方法や要する時間を聞いておくといいでしょう。
基本的には電話1本で手続きが可能だと思います。
また、一括受電といって、マンション一棟で指定電力会社と契約をしているケースがあります。
その場合は指定電力会社しか契約・利用ができないので注意しましょう。
余談↓
電力自由化前、都内は基本的に東京電力が電力供給を行っていました。
よって、前入居者等が電気を解約したとしても、次に契約をする人も東京電力を利用する為、だいたいは通電したままの状態で名義の切り替えのみを行えばいい、という状態でした。
ただ、自由化によってどの電力会社でも契約ができるようになったので、電気の解約を行ったらすぐに通電を解除する流れが主流となっています。
また、色々な理由があるので説明を省略しますが、手続き~通電までが一番早いのは東京電力だと思います。
急ぎの通電を希望される方は東電へ連絡しましょう(土日とかでも手続き可能です)
水道
水道については、基本的に各都道府県の水道局へ名義切り替えの電話をしましょう。
元栓が開いていれば、名義を切り替えていなくとも水道の蛇口をひねれば水が出ます。
蛇口をひねっても水が出ない場合、大半の理由は元栓が閉じているからです。
元栓の場所は、マンションだと共用廊下の玄関横のメーターボックスにあるケースが多いと思います。
戸建ての場合、だいたいは敷地内の地面に水色のふたがあり、そこを開けると元栓が隠れています。
ガス
都内の都市ガスだと、ガスの開栓は事前にガス会社へ連絡の上、立会いでの開栓手続きは必要です。
引っ越しをする数日前にガス会社へ連絡し、日程調整等を行うようにしましょう。
ガスが使えない状態だと、ガスコンロは利用できないのはもちろん、ガス給湯だとお湯も出ないので大変不便です。
(ガス式の床暖房も利用できません)
インターネット
物件によって様々ですが、インターネットも事前に手続きをしないと利用できない場合が多いです。
戸建ての場合は、ほぼ手続きが必須です。
事前にプロバイダーとの契約を行い、開通工事や引き込み工事等を行うことになるでしょう。
マンションの場合、建物までは回線がを引いているケースも見受けられますが、部屋内までの引き込みは自身で行う場合が多く見受けられるので注意が必要です。
もしくは、マンション一括で指定のプロバイダーと契約を行っていたり、無料WIFIの設備が整っている場合は、手続きなしでネット利用が可能だったりもします。
また、CATV(ケーブルテレビ)が引き込まれている建物であれば、テレビとネットをセットで契約・利用も可能だったりします。
事前に、ネット環境やテレビ環境を確認した方が無難かもしれません。
引越の挨拶はする?しない?
引っ越しの挨拶については、正直なところ人それぞれ、としか言いようがありません。
実際に、お客様から質問を頂くことも多いですが、「挨拶をされても悪い気はしないですし、お気持ち次第ではないでしょうか」というような答えをすることが多いです。
仮に、1Rマンションで単身者がほとんどの物件であれば、隣にどんな人が住んでいようが関係ないし、あまり干渉されたくない、と思っている方もいるかもしれません。
また、ファミリータイプのマンションや戸建てだと、周りにもファミリーが多いと思われるので、お互いにどんな方が住んでいるのかを知っておくと、コミュニティーが築きやすかったりもするかもしれません。
挨拶は義務ではないですし、結局は「気持ち」の問題かと。
メールボックスや宅配ボックスの使い方は?
入居後すぐ、お客様から頂くご質問で、メールボックスや宅配ボックスの使い方が分からない、というお問い合わせをよく耳にします。
(もちろん、こちら側が事前に説明をしていない訳ではないです)
一般的な使用方法等を書いていきます。
メールボックス
基本的に、貸主さんか不動産屋が開錠方法をしっていると思います。
鍵の引き渡し時にでも、あわせて聞いておくといいかもしれません。
メールボックスの形式は主に次の通りです。
- ダイヤル形式
- プッシュボタン形式
- タッチセンサー形式
- 鍵なし
ダイヤルやプッシュボタン形式であれば、何かしらの暗証番号が必要になるので、開錠方法の確認が必要です。
タッチセンサー形式はマンションのオートロックセンサーと同様に、パネルにタッチをすれば該当メールボックスが開く、というハイテクなものです。
鍵なしの場合、自身で南京錠を付ける等をしてセキュリティー強化を図るといいかもしれません。
宅配ボックス
宅配ボックスも、基本的には貸主さんか不動産屋が開錠方法をしっていると思います。
鍵の引き渡し時にでも、あわせて聞いておくといいでしょう。
宅配ボックスの形式は主に次の通りです。
- 暗証番号形式(宅配業者が都度設定パターン)
- 暗証番号形式(各部屋に指定番号が振り当てられているパターン)
- タッチセンサー形式
- カード形式
タッチセンサーやカードは、荷物を取り出す際にタッチしたり宅配カードを挿入するだけで本人確認を行う形式です。
事前に、本人登録が必要な場合もあるので、諸々を確認するようにしましょう。
暗証番号形式は大きく2パターンあり、宅配業者の方が都度指定番号を決めて不在票に書き込むパターンと、各部屋に「1234」といった暗証番号が振り当てられているパターンがあります。
色々な形式の宅配ボックスがあるので、あわせて確認をしたほうがいいと思います。
ゴミ捨て場の場所は?
ゴミ捨て場は、引っ越し当日はもちろん、普段から利用する場所なので事前に確認をしておいた方がいいと思います。
おおよその該当場所を書いていきます。
戸建ての場合
大きく分けて次の2パターンになると思います。
- 指定曜日に自宅敷地前へ置いておく
- 該当集積所に出す
戸建ては自宅前に出すパターンか、決められた集積所があるパターンのどちらかだと思います。
もし分からなければ、不動産屋か貸主さんか、自治体の清掃局とかでも教えれくれる場合があります。
アパートの場合
だいたいはアパート専用のゴミ出しスペースやダストボックスがあると思います。
アパートは管理員の方がいない場合が多いので、分別や指定曜日等はきちんと守るようにしましょう。
マンションの場合
敷地内にゴミ置き場があったり、アパートのようにダストボックスがある場合もあります。
また、タワーマンション等の大規模物件ですと、各階にゴミ置き場がある場合も見受けられます。
24時間ゴミ出しが可能だったりもしますが、ある程度は指定曜日を守った方が無難かもしれません。
何かあった時の連絡先は?
引っ越し後すぐに問い合わせることはあまりないですが、何かあった時に連絡先が分からないととても困ってしまうと思います。
だいたいは、貸主さんや不動産屋かコールセンターになると思いますが、事前に確認をしておいた方がいいです。
まとめ
- インフラの手続きはほぼ必須!
- 挨拶は自分次第ですが、されて嫌な人はいないのでは?
- メールボックス等の利用方法も確認しましょう
基本的に今回書いた情報は、不動産屋に聞けば教えてくれると思います。
私自身、仲介を行う際はどの情報も確認した上で契約を行っています。
逆に、不動産屋自身が知らなかった場合、少し頼りない担当かもしれません、、
それでは。
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