所有物件を貸し出すと決めたはいいものの、諸々の流れが分からない方も多いと思います。
不動産屋の担当によっては、目先の手続きだけしか説明してくれない場合もあるので、なかなか全体像が見えてこないこともしばしばです。
今回は、募集開始時期や募集開始時の流れを書いていきます。
是非とも参考にして頂けると幸いです。
いつから募集を行えばいい?
募集開始の目安となる時期は「入居可能になる1か月~1か月半前」が好ましいと思います。
主な理由は次の2点です。
- 物件探しをしている方の傾向として、1~2か月後に引っ越し希望という方が多く見受けられる
- 入居可能日が決まっていないと、募集情報を掲載しづらい
1点目は言葉通りですが、物件探しを本格的に行っている方であれば、おおよそ1か月~2か月後には引っ越したい、というご意見を多く伺います。
だいたいの物件は1か月前の解約予告であることと、少しゆとりをもって物件探しをしたいという気持ちの表れだと思います。
2点目は貸主さん(所有者さん)の引っ越し日や原状回復工事の内容が決まっていないと入居可能予定日も設定できず、いつ入居できるのか分からない物件は募集しづらい、ということです。
貸主さんが引っ越した後にクリーニングやちょっとした補修を行うこともあるでしょう。
工事・施工完了日が分かった段階で、その完了日から逆算して募集開始日を設定するといいと思います。
例えば、2月10日に引っ越し、3月1日に工事完了予定ということであれば、1月中旬~下旬頃に募集開始、といった具合です。
2~3か月前からの募集も可能ですが、情報の鮮度が落ちてしまい「ずっと掲載されている物件」というレッテルを張られかねません。
また、入居可能になってからの募集でもいいのですが、前もって募集情報を掲載することで、設定した賃貸条件が妥当だったか否かを引き合い件数から判断することもできます。
引き合いが無ければ条件調整を行うといいでしょう。
引き合いがあるようでしたら、前もって内見希望日を伺ったり、先行申込を募ったりも可能です。
ちなみに、先行申込については、下記をご参照下さい。
→賃貸物件への申込はキャンセルできる?先行申込と先行契約って何?
依頼書のやり取りをする
入居可能日などの諸々の条件が決まったら、賃貸募集の依頼書を不動産屋とやり取りしましょう。
大半の不動産屋は募集における依頼書を各社で用意していると思います。
フォーマットは会社によって異なりますが、だいたいは募集条件等を記入し、貸主さんの署名・捺印をする、といったものです。
中には、電話などの口頭ベースで依頼を承る業者もいるかもしれません。
信頼ができる業者であればいいのですが、何かしら形に残しておきたい事柄ではありますので、少し注意をしましょう。
何日位で情報が反映されるか
依頼書のやり取りを行った後は、不動産屋が貸し出す物件の情報登録を行い、インターネット上に反映されるのを待つのみです。
会社によっては即日反映されるところもあると思いますし、遅くても1~2日あれば反映されます。
近頃はネットでの募集が一般的で、ネットに掲載した情報への問い合わせを待つ「いわゆる反響営業」が主流だと思います。
掲載媒体としては、だいたい次の媒体が挙げられます。
- 募集会社の自社ホームページ
- SUUMO
- アットホーム
- レインズ(業者間の専用サイト)
有名どころの媒体に掲載してしまえば、正直なところ複数の媒体に載せなくても引き合い自体はあまり変わらないかもしれません。
(SUUMOかアットホームと、レインズに掲載すれば十分です)
反映された情報は自分でも確認してみましょう
自分の物件の情報がインターネット上に掲載されるとなると、それを楽しみな方も多くいらっしゃると思います。
反映がいつごろかを不動産屋に聞けば教えてくれると思うので、掲載されたタイミングでどのように載っているのかを確認してみるといいかもしれません。
その際、「ここをこう表現してほしい」等の要望が出てくることもあると思います。
もちろん、思ったことは不動産屋に伝えるべきではあるのですが、次の注意点も頭の片隅においておいて頂けると幸いです。
- 会社によっては広告規制で使えない文言もある(例:最高の眺望!!とか)
- 募集図面(マイソク)のレイアウトを凝っても仕方がない
- あまり要望を言い過ぎると不動産屋が面倒くさがるかも、、
だいたいのお客さんはネットの情報から問い合わせを頂くことが多いです。
まずはインターネット上に掲載されている写真・情報・文言のメンテナンスは必須となります。
ただ、不動産といえば募集図面(マイソク)のイメージもありますが、募集図面を作り込んでも、そこまでの効果は得られないと思っています。
なぜなら、ネット上の情報だけでも十分ですし、凝った図面は情報が多くて見づらかったりします。
(何なら、間取り図・外観・地図といったシンプルな図面の方が分かりやすかったりします)
どこの不動産屋も募集においては無料で行っている場合がほとんどだと思うので、募集図面や掲載文言に時間をかけたくない、というのが本音だと思います。
もちろん、物件が決まらないと成功報酬は頂けないので、そうそう手を抜くことも無いと思います。
掲載情報等に関しては、ある程度不動産屋に任せてもいいかもしれません。
明らかに対応が悪ければ、見る目が無かったと思い、不動産屋を変えればいいだけの話です。
まとめ
- 入居可能日の1~1.5か月前から募集がいいかも
- 基本的にはインターネット掲載による反響営業です
- 図面や掲載文言は不動産屋に任せてもいいと思います
私自身、自宅の購入や売却を経験しており、売却を行った時は1日1日の反響がとても気になりました。
ただ、不動産屋側からすると、そうそう1日ごとに大きな反響はないですし、さすがに色々と反響があったら報告します。
もちろん、反響が無いなら無いなりに何かしらを考えて行動するものですが。
それでは。
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