どちらかの物件を気に入って申込をしたはいいものの、室内の状況が気になる、という方もいらっしゃるかと思います。
中でも壁紙(クロス)が汚れていたり傷ついているにもかかわらず、張替はせずに現状での引き渡し、という物件も見受けられます。
基本的に張り替えるか否かは貸主さん次第なので、借主さんとしてはそのまま契約するか、違う物件にするかしか術はないかもしれません。
そのような物件に住む際、入居前~入居中~退去後それぞれに関するアドバイスが3点あります。
読んで損はないと思いますので、是非とも参考にして頂けると幸いです。
壁紙を綺麗にしてもらえないか申込時に相談する
物件自体は気に入っていても、部屋内の壁紙(クロス)が汚く、どうしても納得がいかない時もあるでしょう。
ただ、そんな風に悩んでいる内に他の人からの申し込みが入ってしまっては、元も子もありません。
そんな時はクロスの張替を交渉事項として、不動産屋に相談をしてみるといいでしょう。
お客さん的にクロスが汚いなと思っている時は、案外不動産屋もクロスが汚いなと思っている場合もあります。
お客さんと不動産屋の意見として「クロスが汚い(劣化が激しい)」となれば、貸主さんも客観的な意見として受け止めざるを得ないかもしれません。
張替部分は全面とまではいかなくても、部分的な張替に応じてくれる場合も見受けられます。
もちろん、申込時の交渉事としてクロス張替を挙げるのであれば、交渉が通った際は確実に契約まで進む必要があります。
貸主さんとしても、クロス張替の手配を行ったあとに申込キャンセルとなってしまっては、たまったものではないので。
入居時に現状の写真を撮影しておく
ある程度クロスの損耗・汚れ・劣化が見受けられる状態での入居となるケースもあると思います。
入居時の室内状況が気になる気にならないにかかわらず、現状の写真を何枚も撮影をしておくといいでしょう。
その写真をそのまま不動産屋にメール添付等で送ってもいいですし、手間がかかるようだったらデータを保管しておくだけでも構いません。
(たくさんの写真を送って、「めんどくさいお客さん」というレッテルを張られても嫌なので、、)
仮に、退去時にクロスに関して何かしら言われた際は、入居時の写真を提示すると敷金精算がスムーズに進むと思います。
私自身、物件の引き渡し前には絶対的に室内の状況確認や動作確認を行い、写真もたくさん撮影しています。
1Rでも30~40枚ほど、2LDKや3LDKだと100枚ほど撮影しているかもしれません。
理由として、入居時の状態と退去時の状態をある程度明確に比較できるようにする為です。
自分の身を守る意味合いでも、少し手間ではありますが根拠写真を残しておくことをオススメします。
汚した場合は張替費用を請求される場合もあり
例えば、クロスの耐用年数である6年以上経過した状態から入居したとします。
クロスの状況として、ある程度損耗は見受けられるものの、我慢できないほどではないといった具合です。
その状態から、入居中に子供の落書きや不注意で汚れや傷がかなり増えてしまった場合でも、退去時に張替費用等は請求されないのでしょうか。
一概には言えませんが、費用負担は決して0ではない、ということも言えます。
理由を要約すると次の通りです。
- 借主さんが汚さなければ張り替えずに済んだ可能性がある
- クロスの価値は6年で減価償却されほぼ0円となるが、張替の人件費は0円にはならない
つまり、入居時に6年以上経過していたクロスだからといって、好き勝手に汚したりしていいわけではないのです。
参考となる判例もありますので、お目通し頂けると幸いです。↓
https://www.retio.or.jp/case_search/pdf/retio/109-108.pdf
まとめ
- 申込時に壁紙の張替を交渉してみるのもあり
- 入居時には室内写真を撮影しておきましょう
- 既に汚いからといって、好き勝手汚していい訳ではありません
部屋内の大部分を占めるのが壁紙なので、状態が良くないとあまり気持ちよくないかもしれません。
ただ、貸主さん的にも何かしらの意図があって張り替えていないこともあります。
(張替費用もバカにならないので、、)
お互いが気持ちよく賃貸できるよう、うまい落としどころを見つけ出せるといいですよね。
それでは。
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