内見をして、気に入った物件があった場合、次のステップへはどのように進めばよいのでしょうか。
不動産屋から「申込されますか?」と聞かれたけれど、何をどのようにどうなっていくのかが分からない方も多いと思います。
今回はこんな方にオススメです!
- そもそも申込って何?
- 気に入ったけど分からない言葉が多く出てくる、、
- キャンセルはできるのか
是非とも参考にして頂けると幸いです。
申込とは何をするのか
気に入った物件に対して申込の意思を示し、申込書類等のやり取り・手続きを行うことです。
申込手続きにあたり、やり取りをする書類はおおよそ次の通りです
申込書
物件に対しての申込書類になります。
申込書には物件情報・賃貸条件が書かれていて、その書類に自分の勤め先や年収などを記入していきます。
その他、緊急連絡先等を記入する欄もあります。
最後のあたりには、署名と捺印の欄がある場合が多いです。
(印鑑を持っていない場合はサインでも可だったりします)
保証会社の書類や同意書
保証会社を利用する場合、保証会社への申込書や同意書類を書く場合もあります。
書式は各会社によって異なり、部屋の申込書を同じ内容を記入するものや、ほぼ署名だけでよいもの等、さまざまです。
その他サービス関連の書類
部屋や保証会社の申込書以外にも、各種サービス関連の書類があったりもします。
例えば次の通りです。
- 各種インフラの案内斡旋
- ウォーターサーバー
- 引っ越し業者紹介サービス などなど
申込をお願いする不動産屋の提携先によって、用意されている書類はさまざまです。
記入や申込必須のサービスもあったり、任意ものもあったりします。
必須の場合は致し方ないですが、任意のものは手間を省く為に断る勇気も必要です。
申込時の必要書類
申込の際には、主に次の書類が必要になってきます。
申込書類
申込時に記入する書類、不動産屋ごとに書式が異なります。
原本に記入せずとも、メール添付でのやり取りも可能だったり、最近ではネット上で情報入力を行えばよかったりと、方法もさまざまです。
個人名義の場合
申込名義が個人の場合、おおよそ次の書類が必要となります。
- 身分証両面(免許証やパスポート)
- 収入証明書(源泉徴収票や直近3か月分の給与明細、確定申告書や課税証明書)
- 在籍証明書類(保険証や社員証)
中には、身分証だけでいい場合もありますし、その他追加書類を求められる場合もあります。
就職予定や転職予定の方は、採用通知や雇用通知を求められるケースが多いです。
また、無職の方ですと、預金通帳の控えの提出を求められることもあったりします。
法人名義の場合
申込名義が法人の場合、おおよそ次の書類が必要となります。
- 法人の会社謄本
- 決算書1期分
理屈としては個人の場合と同じで、どんな会社か、会社の収入はどのくらいか、を示せる書類が必要になります。
大手法人だと決算書等の提出が無くてもOKの場合がほとんどです。
また、設立したての法人だと決算書が無いので、設立時の事業計画書や会社の通帳控えを求められたりします。
申込のタイミングはいつがいいか
気に入った物件があっても、「申込」という言葉の重みを感じ、なかなか決めきれない方もいるかもしれません。
正直なところ、自分の希望条件を70%が叶えられる物件であれば、申し込んでしまえばいいと思います。
余程のことが無い限り100%の物件はありません。
仮に99%の条件が叶っている物件があったとしても、残りの1%は「賃料が高い」になるはずです。
そして、賃料を希望に合わせると、何かしらの条件が叶わなくなっていきます。
申込はタイミングとフィーリングが肝心です。
「この物件でもいいかも」位の気持ちであれば、物件が無くなる前に申込をしてしまいましょう。
「番手」、「同時審査」の意味
申込をすると、不動産屋から「1番手です」とか「同時審査になりました」とか言われることもあります。
業界用語になりますが、簡単にご説明できればと思います。
「番手」とは
申込における受付順位のことです。
1番手であれば1番目の受付(優先順位1番目)、2番手であれば2番目の受付(優先順位2番目)となります。
2番手の場合、1番手の方がキャンセル等になれば繰り上がりとなります。
よって、いかに1番手申込を確保できるか、がお客様や不動産屋にとっての重要課題です。
2番手申込であっても繰り上がる可能性は無きにしもですが、個人的にはオススメできません。
定かでない可能性に賭けるより、1番手が確保できる物件を選んだ方がよっぽど効率がいいので。
「同時審査」とは
1つの物件に申込が複数重なった際の審査方法の1つです。
例えば、同日に申込が2件入った場合や、空き予定の物件で先行申込を受け付ける場合によく見受けられます。
(先行申込とは見られない物件に対しての申込を指し、空室になるまでに申込をストックする意図があります)
先着順ではないので、2番目以降に申込を入れた方にとっては嬉しい審査方法かもしれません。
逆に、1番目に申込を入れた方にとっては少し残念な状況です。
また、イメージ的には抽選に近いので、申込者数が多ければ多いほど自身が選ばれる確率が下がります。
仮に自分が申し込んだ物件が3~4組以上の同時審査だった場合、選ばれたらラッキー位の気持ちで他物件を探した方がいいかもしれません。
キャンセルは可能か
申込段階であれば、基本的に申込のキャンセルは可能です。
ほとんどの不動産屋ではキャンセル料などもかかりません。
仮に、申込時に申込金を支払っていたとしても、キャンセル後には返金されると思います。
ただ、キャンセルに伴うトラブルもケースバイケースなので、事前にキャンセル時の要点も押さえておいた方がいいでしょう。
また、申込で部屋を押さえたことにより、その申込期間中はその他申込受付をストップしたり、2番手以降の申し込みが入りづらい状況になる、ということも事実です。
キャンセル自体は自由ですが、申込~キャンセルまでの期間はオーナーさんにとっての機会損失でもある、ということをキチンと理解した上で申込をされた方がいいとは思います。
中には、とりあえず申込を行ったり、一度に複数物件へ申込を入れてみたり、という方も見受けられます。
申込書を記入したり書類を提出するだけでも、ある程度の手間や時間がかかりますし、不動産屋との信頼関係を築く為にもあまりオススメできない行為です、、
まとめ
- タイミングとフィーリングで申込をしてもいいかも
- 前もって必要書類を準備するとスムーズな手続きが可能
- 1番手の確保が重要!
申込はスピード感が大切です。
気に入った物件を逃さない為にも、慎重かつ素早い判断を心がけましょう。
それでは。
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