賃貸物件への申込はキャンセルできる?先行申込と先行契約って何?

賃貸物件へ申込を行った後、申し込んだ物件で進めていいのか、他に良い物件が出てきたりとか、色々と悩んでいる方も多いと思います。

今回は、申込にあたって気になるであろう点をいくつか書いていきます。

以前にも似た内容の記事を書いているので、よろしければあわせてご参照頂けると幸いです。

賃貸物件へ申込時の5つのポイント

申込はキャンセルできる?

申し込んだはいいがこの物件ではないと思った場合や、他の物件の方がいいと思った場合、今申し込んでいる物件のキャンセルを考える方もいるでしょう。

ただ、不動産屋にキャンセルを言い出すのは気が引けるとか、怖いとか思っている方も少なからずいると思います。

結論として、申込のキャンセルは可能です。

現役の不動産屋から言わせて頂くと、悩むぐらいであればキャンセルをした方がいいと思います。

理由として、手続きを進めたはいいが最終的にキャンセルしたり、後々何かしらの問題点が出てきたりするケースが多いからです。

後になってキャンセルをするより、早々にキャンセルした方が本人的にもすっきりすると思いますし、周りの手間を取らずに済みます。

ただ、悩んでいることを言い出しづらい不動産屋であれば、その雰囲気を作ってしまっている不動産屋自身にも責任があるとは思います。

物件探しの最初の段階で、出来得る限り相談のしやすい不動産屋を選ぶといいでしょう。

申込のキャンセル料(違約金)はかかる?

基本的に申込のキャンセル料はかかりません。

ただ、申込時に何かしらの書面を交わしていたり、何かしらのお金(申込金や手付金の類)を支払っている場合は、その時の書類をよく確認しておいた方がいいでしょう。

私の経験上、都内の物件でキャンセル料がかかったことは一度もありませんが、、

しかしながら、キャンセル料がかからないからといって、気軽にキャンセルをしてもいい、ということにはなりません。

1つの申込で、「不動産屋」や「貸主さん」や「保証会社」や「管理会社」や「あなた自身」も何かしらの労力を使っているはずです。

まずは、「この物件に決める」という前提での申込を心がけましょう。

申込の番手って何?

申込には「番手」という順番付けの呼び名が存在します。

例えば、1番手申込であれば優先順位1番目ですし、2番手申込であれば優先順位2番目となります。

2番手申込をしていて、1番手申込の方がキャンセルとなった際は、繰り上がりで2番手申込が1番手申込になります。

何番手まで受け付けを行うかは貸主さんや不動産屋次第だと思います。

1番手の方の意思が固そうであれば2番手は受け付けませんし、1番手も2番手も3番手も緩そうであれば4番手を受け付けるかもしれません。

私個人的には、申込を受け付けるのは3番手位までが限度かなと思っています。

(申込書のやり取りも面倒ですし、3番手まで申込があると4番手の申込は入らないと思うので)

また、同日に申込が複数入った場合、同時審査を行うケースも見受けられます。

その場合は1番手2番手という概念ではなく、2組の並行審査という具合になります。

1番目に申込をした方は少し気の毒ですが、2番目以降に申込を入れた方はラッキーかもしれません。

いずれにせよ、1番手申込の確保が重要課題と言えます。

先行申込って何?

色々な物件に問い合わせをしていると、「先行申込」という言葉を聞いたことのある方もいると思います。

先行申込とは、内見が出来ない物件に対して、先んじて申込手続きを行うことを指します。

例えば、2月1日時点で3月10日退去予定の物件を見つけたとします。

現状では内見ができないがこの物件が良い、と思った時に先行申込を行って取りあえず物件を押さえることができます。

(募集物件が先行申込を受け付けている場合のお話です)

物件が見られるようになるまで、ひたすら待ちます。

先に保証会社審査などを済ませる場合もあります。

いざ、物件の内見をして気に入らなかった時はキャンセルも可能ですが、今までの時間と労力が無駄になるので、先行申込は「ここしかない!」と思った物件に対して行うといいでしょう。

先行契約って何?

先行申込と同じように「先行契約」という言葉を聞いたことのある方もいると思います。

先行契約とは文字通り、未内見物件に先行申込を行い、更に契約まで行ってしまうことを指します。

不動産屋によって先行契約をするかしないかは分かれると思います。

例えば、空き予定の人気物件(有名物件)であれば、見ないで契約をしてもいいという人もいるかもしれません。

もしくは、地方から上京予定だが、なかなか物件を見に行く時間が無い、という方は先行契約という方法を選ぶ場合もあります。

先行契約のメリットは「物件を押さえ、契約までしてしまえる」ということです。

デメリットは言わずもがなですが、契約後に内見してイメージと違ったとしてもキャンセルはできない、ということです。

コロナ禍で東京に来れない・来たくないという方も多いと思いますが、先行契約をする際は慎重に。

まとめ

  • 申込のキャンセルは可能だが、よく考えてから申込をしましょう
  • キャンセル料はかからない場合がほとんど
  • 先行申込、先行契約は慎重に

申込は契約にかかわる大切な手続きになります。

不動産屋によっては「取りあえず申込しましょう」と軽く誘導する人もいますが、私はあまり好きな誘導方法ではありません。

よく考え、自分が納得した物件だからこその満足感があると思います。

余計な手間を増やさないよう、まずは考えましょう。

 

 

それでは。

 

 

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