賃貸物件の申込審査時の4つのポイント

気に入った物件へ申込を行った後は審査が行われます。

賃貸物件の審査がどのようなものか分からない方も多いと思います。

現役の不動産屋が審査がどのようなものかを具体的に書いていきます。

こんな方にオススメです!

  • 審査ってどんなことをするのか分からない方
  • 審査が通るか不安な方
  • 過去、審査に落ちてしまった方

是非、ご参考にして頂けると幸いです。

誰が審査をするのか

申込の伴う「審査」という言葉はよく聞きますが、いったい誰が審査をするのでしょうか。

おおよそ、次の方たちです。

貸主の審査

賃貸借契約において、ほぼ絶対的な決定権を持つのが貸主さんです。

貸主がいないと、借主は存在しません。

(借主がいないと、貸主も存在できませんが)

審査の際、基本的には申込書類による判断が主ですが、貸主さんによっては面談などを行う方もいらっしゃいます。

判断基準の傾向が分かりやすい貸主さんもいらっしゃいますが、本当に基準が分からない方もいます。

保証会社の審査

保証会社を利用する場合、保証会社も審査を行います。

保証会社も内々ではいくつかの種類に分けることができ、その種類によって若干の判断基準が異なってきます。

流れとしては、保証会社審査→貸主さん、というパターンが一般的かもしれません。

(保証会社審査に落ちてしまう人を、先に貸主さんが判断する必要もないので)

もしくは、保証会社が通る前提で貸主さんに並行して審査を依頼するパターンもあります。

(その方が時間効率はいいです)

不動産屋の審査

あなどってはいけないのが不動産屋の審査です。

審査といっても、そこまで権限は持っていないかとは思います。

ただ、だいたいの場合、申込者の方との距離が一番近いポジションは不動産屋になるので、貸主さんから申込者の方の印象等を伺われることも多いです。

また、貸主さんが不動産屋に判断を一任しているケースもありますし、接客経験から培われる勘が頼りになったりもします。

不動産屋とのやり取り(メールや電話)、内見時の立ち振る舞いはある程度気を付けた方がいいかもしれません。

何の審査をするのか

審査方法は基本的に書類審査が多いかと思います。

申込書類の内容を精査していきます。

おおよそ、次の項目がポイントになるかと。

  • 勤務先や勤続年数
  • 年収
  • 今の住まいと賃料(かけ離れていないか)
  • 家族構成、入居人数
  • 緊急連絡先や連帯保証人
  • 滞納歴や犯罪歴(保証会社が審査します)

中には、免許証の顔写真がコワモテだと、、、といったケースも無きにしもです。

また、何百と申込書類を見ていると、パッと見で怪しさを感じるか否かが分かってきたりもします。(怪しげな申込書は、何かしらのつじつまが合わなかったりするんですよね)

審査に落ちることはあるのか

私の経験上、保証会社の審査は90%以上の確率で通ります。

落ちた場合の理由は伺えませんが、だいたいは過去の滞納歴(稀に犯罪歴)がある方だと思います。

不動産屋が複数の保証会社に提携している場合、1社目が落ちても2社目で通る可能性もあります。

仮に保証会社審査が落ちたとしても、保証会社利用から連帯保証人利用へ切り替える、という方法も無きにしもです。

ただ、保証会社審査が落ちるような方の連帯保証人が信用できるか、というお話もありますが、、

どちらかというと、貸主さんの審査で落ちる確率の方が高いかもしれません。

高いといっても、全体的な数でいうとせいぜい20件とか30件に1件くらいだと思います。

(もちろん、地域によって違うと思いますが)

だいたいの方が審査は通過するもの、逆に落ちたらまずいもの、というイメージをもってもいいでしょう。

学生や無職でも審査は通る?

審査が通る可能性は大いにあります。

学生の場合、親御さんが契約名義になれば問題ないケースが多いかと思います。

また、無職の方でも次の方法があったりします。

  • 預金通帳の控えを提出する(貯えがある方)
  • 売買契約書控えを提出する(自宅を売却された方)
  • 年金明細を提出する(ご年配の方)
  • 連帯保証人をたてる(誰かしらの当てがある方)

ただ、上記の方法を使えばどの物件でも審査が通るわけではありません。

何かしらの制限がある方ほど、選べる物件数は減っていきます。

ご自身の状況に関しては、隠さず不動産屋に諸々を伝えた方がいいと思います。

話が分かる不動産屋であれば、事前に差支えない範囲のお客様事情を募集会社に伝え、その方の入居が相談可能か否かを確認してくれたりもします。

そうすると、ある程度審査が通りやすい物件のみを紹介してくれるので、気に入った物件が実は最初から審査が通らない物件だったという可能性も低くなることでしょう。

まとめ

  • 審査は貸主さんや保証会社が行う
  • おおよそ書類で申込内容を判断する
  • だいたい審査は通るが、油断は禁物

胡散臭い不動産屋ですと、審査を通す代わりに手数料がかかります、ということも言ったりするようです。

審査過程で、少しでも不動産屋に怪しさを感じたら、別の不動産屋に乗り換えたほうがいいかもしれません。

また、審査を通せるか否かは、不動産屋のちょっとした腕の見せ所でもあります。

 

 

それでは。

 

 

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