賃貸物件の契約を行う際、「連帯保証人」や「保証会社」というワードをよく耳にすると思います。
何となくは分かっているものの、それぞれどのような特徴があるのか分からない方もいるのではないでしょうか。
今回は、連帯保証人と保証会社のメリットとデメリットを書きつつ、どのような違いがあるのかをご説明できればと思います。
是非とも参考にして頂けると幸いです。
連帯保証人
賃貸契約における連帯保証人とは、一般的に借主の債務を連帯して保証する人を指します。
例えば、借主が家賃を滞納した場合、連帯保証人に家賃催促がいったりもします。
マイナスなイメージが強いかもしれない連帯保証人のメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
- 審査が比較的簡単
- 余計な費用がかからない
連帯保証人をたてる場合、申込審査自体は比較的簡単だと思います。
審査過程は、連帯保証人の内容を申込書に書き、貸主さんがどのように判断をするか、というだけで第三者機関等の手続きや審査は不要です。
それに伴い、当然ながら保証会社利用料も無く、初期費用を抑えられる方法の一つでもあります。
デメリット
- 連帯保証人になってくれる人が見つからない場合もある
- 書類の準備が必要
- 万が一の時の負担がすごい
連帯保証人のデメリットとしては、書類等を揃える作業が若干面倒かもしれません。
必要書類として、基本的に連帯保証人の実印と印鑑証明原本の提出を求められることが大半です。
(保証人の本人確認の意味合いも兼ねてです)
また、友人等には頼みづらいですし、親に頼もうとしても親の年齢や収入次第では適さないケースも多々あります。
仮に、借主がずっと滞納をしてしまい、連帯保証人に請求がいった場合、かなり高額な費用を背負うことにもなってしまいます、、
借主にとってもメリットはあるかもしれませんが、連帯保証人にとってのメリットはほとんど無いと思います。
保証会社
連帯保証人のかわりに家賃保証を行ってくれる保証会社という存在があります。
多くの不動産屋と提携している保証会社も見受けられ、近年では「保証会社利用必須」という募集条件も多々見受けられます。
保証会社とはどんなものなのか、メリットやデメリットをふまえて書いていきます。
メリット
- 連帯保証人をたてなくてよい
- 個人(保証人)ではなく、法人(保証会社)が保証をしてくれる
- 家賃だけではなく、更新料や原状回復費用等も保証してくれる場合もある
- 催促等も行う
借主さんにとってもメリットは、連帯保証人をたてなくてよい、ということに尽きると思います。
保証会社利用はどちらかというと貸主さんへのメリットが多いかもしれません。
(借主さんが滞納しても、保証会社が代位弁済し催促まで行ってくれるので)
連帯保証人はあくまで一個人の保証になりますが、保証会社は法人として諸々を保証してくれます。
保証の幅や安心感も大きいと思います。
デメリット
- 保証料(初回や月額等)がかかる
- あまり聞いたことのない会社も多く、不安になる方もいる
借主さんにとって保証会社利用はコストのかかるもの、という認識が強いかもしれません。
連帯保証人をたてる手間をとるか、簡単にお金で保証会社を利用するか、という具合です。
また、昔ながらの貸主さんですと、保証会社の存在自体をあまり信用していない方もいらっしゃる為、聞いたことのない会社に保証を任せられない、という方もいます。
確かに、賃貸以外では保証会社という言葉は聞きなれない為、胡散臭く思う方もいるかもしれません。
まとめ
- 連帯保証人は気が引けるかもしれませんが、審査手順やコストは省けます
- 保証会社はコストはかかるが、色々と安心できるかも
- 都内では保証会社必須のぶっけんが多数あり
個人的には、貸主さんがよければ連帯保証人でも保証会社でもどちらでもいいと思います。
私自身、親が仕事をリタイヤしている年代なので、連帯保証人のあてもなく、保証会社が楽だと思ってしまうかもしれないです。
あてがある方であれば、コスト削減の意味合いでも連帯保証人がいいかもしれないですが。
それでは。
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