プロが教える賃貸物件の賃料交渉術~タイミングは?いくらぐらい?~

早速ですが、賃料は高い方がいいですか?安い方がいいですか?

恐らく、ほぼ100%の方が安い方がいいとおっしゃるかと思います。

ただ、賃料を安くして欲しいと思っていても、実際に賃料交渉をされる方は多くない気がします。

私自身、都内で賃貸仲介を5年以上行っていますが、交渉をしてくる方は10人に1人もいないかもしれません。

今回は、交渉事をなかなか口に出せない方へ向けた内容を書いていきます。

是非とも参考にして頂けると幸いです。

交渉のタイミングは?

ズバリ、物件への申込時です。

早すぎると、具体的な話にもなっていないのに交渉は成立しません。

おおよそ、申込ベースでの交渉なので、と言われるのが目に見えます。

逆に、遅すぎても心証が悪くなるだけです。

ある程度手続きが進んでしまってからの交渉だと、最初に言ってよ、、、となります。

もしくは、諸条件(礼金や仲介手数料)の交渉ありきの方ですと、最初に軽く伝えておくのもありかもしれないですが。

また、物件を気に入っている前提の交渉が基本となります。

交渉が通ったにもかかわらず、「やっぱりやめます」ということのないよう、物件を吟味した上で申込~交渉を行うようにしましょう。

いくらくらいの交渉額が目安?

私の感覚値として、賃料の5%程が上限だと思います。

例えば、10万円の物件だと5,000円、20万円の物件だと10,000円、といった具合です。

余程のことが無い限り、10%以上の値引きはないと思います。

値引きをするくらいなら、最初から賃料改定を行って早く成約を目指した方がいいからです。

また、交渉額の根拠も提示すると尚良しです。

例えば、次のような理由がいいかもしれません。

  • 比較している物件が〇〇万円なので、、、
  • 考えている上限予算が〇〇万円なので、、、
  • 以前、同じ物件内の部屋が〇〇万円で募集されていたので、、

根拠のない交渉だと、何となくで言っているだけだから断っても大丈夫でしょう、と思われてしまう可能性もあります。

自分なりの理屈や比較対象を考えるといいでしょう。

交渉の方法や具体例を3つご紹介!

私の実体験をもとに、交渉術を3つご紹介致します。

ご参考までにご覧下さい。

端数を切ってもらう

これは一番使えると思います。

人間の心理として、端数は切りたくなるものです。(何となくですが)

例えば、賃料:125,000円、管理費:8,000円の物件があったとします。

この場合、賃料の端数である5,000円の交渉を頼んでみたり、条件的な端数である管理費8,000円の交渉を頼んでみる、という具合です。

5,000円位なら、と交渉が通るかもしれません。

なかなか決まっていなさそうな物件を狙う

一般の方にとって判断がしづらい方法ですが、意外と効果的だったりします。

貸主さんとしても、空室が続くより、賃料を下げて少しでも早く入居してもらう方が明らかに得なので。

ネットで物件を探してみて、1~2週間ずっと同じ物件が掲載されていたら狙い目かもしれません。

もしくは、不動産屋の感覚を信じて、狙えそうな物件がないか伺うのもありでしょう。

ただ、決まっていない物件というのは、引き合いや魅力もそれなりの物件ということです。

また、掲載し続けている物件の中には、おとり物件もあるかもしれませんので、ご注意下さい。

賃貸物件に関する余談 ~おとり物件を見抜く為の5つのポイント~

礼金を上乗せする

これは少し特殊な方法です。

礼金を上乗せする代わりに、礼金分を分割して賃料減額を行うというものになります。

勤め先で借り上げ社宅制度がある場合、社宅規定として「礼金2か月まで」というような上限が多く見受けられます。

仮に、賃料:200,000円、礼金:1か月だった場合、社宅規定上は礼金:2か月までOKということになります。

ちなみに、礼金1か月分(200,000円)は、2年換算(24か月)だと毎月8,000円分に値します。

そうすると、礼金を1か月→2か月へ変更し、賃料を192,000円へ減額した際、2年間では収支がほぼ同一という計算が成り立ちます。

こういった計算を行い、諸々の帳尻を合わせる、ということも可能です。

ただ、該当するケースとして、敷金や礼金は勤め先の法人負担、賃料は入居者となる社員負担、という負担区分の場合のみです。

事前に社宅規定を確認することが大切かもしれません。

まとめ

  • ダメ元で交渉を頼んでみるものありです
  • 交渉額は控えめに、根拠を示して
  • 端数は切れるかもしれません

基本的には不動産屋の腕ありきなので、頼れそうな担当者であればお願いしてみるといいでしょう。

不慣れな担当者が交渉を行うと、先方の気分まで害してしまい、せっかく気に入った物件を逃しかねませんので、ご注意下さい。

少しでも安くなると嬉しいですよね。

  

 

それでは。 

 

 

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