【注意!】賃貸業界における「抜き行為」とは?具体例と簡単な対策を公開!

みなさん、突然ですが「抜き」や「抜き行為」といった不動産用語をご存知でしょうか。

結構専門的な用語なので、不動産業界内でも若い子だと知らない子がいるかもしれない用語です。

この用語を知らない方でも、知らぬ間に「抜き行為」を体験しているかもしれません。

今回は、具体例をもとに用語の説明ができればと思います。

是非とも参考にして頂けると幸いです

「抜き」、「抜き行為」とは?

抜き行為とは・・・

ある依頼者(売主・買主・貸主・借主)が、ある宅地建物取引業者との間で媒介契約または代理契約を締結しているにもかかわらず、他の宅地建物取引業者がその依頼者を誘引して媒介契約または代理契約を締結することを「抜き行為」という。

引用元:アットホーム→https://www.athome.co.jp/contents/words/term_457/

 

要約すると、お客さんと既に繋がっている不動産業者との間に、他の不動産業者が割り込むことを指します。

この行為は不動産業者間ではかなりのタブーとされています。

具体的にどのような事が抜き行為にあたるのかを書いていきます。

貸主さんに対する抜き行為

貸主さんに対する抜き行為の具体例は次の通りです。

  • 貸主さんがA社のみに募集活動を依頼している物件に対して、B社が募集依頼をもらおうとすること
  • 貸主さんがA社のみで募集を行っている物件にB社が入居申込を入れ、その際にB社が貸主さんに「A社よりも手数料を安くするので、貸主さんも直接B社と契約しましょう」という勧誘をすること
  • 既に入居中の物件を貸主さんがA社に管理を依頼している際、B社が「管理をB社へ切り替えて頂ければ、管理手数料を安くしますよ」というような勧誘をすること

具体例に関して何となく、ずる賢い印象を持った方もいらっしゃると思います。

要は、A社が頑張って貸主さんから募集依頼や管理依頼を頂いたのに、B社が横割りしてきて依頼を奪ってしまおう、という行為が「抜き」にあたります。

このようなことが認められてしまうと、横取りしたもの勝ちの業界になってしまいますので、タブーとなっているのです。

ちなみに、募集されている物件の登記簿謄本を取得すれば、建物等の所有者は簡単に調べることができます。

謄本から所有者名や住所(登記登録した時点の住所)も分かるので、DM類を送ったりして貸主さんへアプローチを行うのです。

借主さんに対する抜き行為

借主さんに対する抜き行為の具体例は次の通りです。

  • 借主さんがA社に仲介を依頼してB社の物件へ申込を入れた際、B社が借主さんに対して「B社で直接手続きをすれば仲介手数料を安くしますよ」といった勧誘をすること

基本的にはこの方法が王道パターンだと思います。

A社からすると、借主さんに対して物件紹介や案内も行ってきたのに、最終的にB社に借主さんを取られてただ働きになったら、たまったものではありません。

これが横行すると、どの業者もお客さんを案内しなくなってしまいます。

確かに、お客さんにとっては手数料が安くなるのであれば、という気持ちもありますが、、、

ただ、お客さん側が途中で仲介業者を乗り換えることはちらほら見受けられます。

例えば、A社にお願いしていたけれどB社の方が手数料が安かったので、とか、A社の担当と馬が合わなくてB社にお願いしたい、とかです。

結果的には抜き行為と変わらなかったりしますが、お客さんが仲介業者を選ぶ分には問題ないかと思います。

むしろ、不動産業者は自社(自分)を選んでもらえるように努力するべきだとも思いますので。

抜き行為の対策

正直言って、抜き行為の対策はありません。

しいて挙げるのであれば、手続き途中に別の不動産業者からいきなり声がかかってきたら怪しんだ方がいいでしょう、というぐらいです。

お客さんからしたら、ただのおいしい話かもしれないので、抜きか否かの判断も難しいと思います。

ただ、確実に言えることとしては、まっとうな不動産業者は「抜き」はしません。

抜きをしようとする不動産業者ほど怪しい不動産業者と思った方がいいかもしれません。

まとめ

  • 抜きはタブーとなっている行為です
  • いきなり他社から連絡が来たらご注意を
  • 抜きをする業者は怪しいです

まずは信頼できる不動産業者を見つけることが肝心です。

周りで変なことが起きていたら、信頼できる不動産屋へ逐一相談をするといいでしょう。

もしくは、2~3社の不動産屋をはしごするか掛け持ってもいいかもしれません。(面倒ですが)

  

 

それでは。 

 

 

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